ノルウェージャンフォレストキャット(ノルウェージャンフォレストキャット)で発生した腸内トラブルの中でも、見落とされやすいのが原虫感染による慢性的な下痢です。
本記事では、実際に経験したトリコモナス症の診断・治療・費用・対策までを時系列でまとめます。
1. トリコモナス感染とは
トリコモナスは腸に寄生する原虫で、特に子猫や多頭環境で発生しやすいとされています。
主な特徴は以下です。
- 慢性的な軟便・下痢
- 良くなったり悪くなったりを繰り返す
- 通常の整腸剤では改善しにくい
- 子猫期に症状が出やすい
一方で成長すると、感染していても症状が出なくなる「無症状キャリア」になることもあると獣医師から説明を受けました。
2. 初期症状の記録
最初の症状は軽微でした。
- 軟便が続く
- 便の形が安定しない
- 匂いが強い
- 下痢と正常便を繰り返す
一時的な食事性の問題と見分けがつきにくい段階でした。
3. 症状の進行
時間とともに以下の症状が出てきました。
- 水様便に近い下痢
- 排便回数の増加
- 肛門周囲のただれ
- トイレの失敗増加
「治ったように見えて再発する」という波のある経過が特徴的でした。
4. 検査と診断の実際
獣医師の説明では以下の点が重要でした。
■ 感染傾向
- ペットショップ・ブリーダー経由の猫は感染例が一定数ある
- 多頭環境由来のリスクがある
■ 検査の難しさ
- 顕微鏡検査では見逃されることがある
- 下痢パネル(PCR)の方が精度は高い
- それでも陰性になるケースはある
- ただし陽性が出た場合は感染の可能性が非常に高い
実際、下痢パネルで陽性となり診断が確定しました。
5. 治療方法と経過
治療にはロニダゾールが使用されました。
■ 薬の特徴
- 非常に苦味が強い
- 泡を吐く猫もいるほど嫌がる場合がある
- 神経系副作用に注意が必要
- 日本では流通が限られていた時期がある
■ 投薬の実際
- ちゅーるに混ぜて投与
- シリンジで直接投薬
- 普段薬を嫌がらない猫でも強く拒否
かなり投薬が大変な薬でした。
6. 治療中の注意点(再感染リスク)
治療は薬だけでは完結せず、再感染対策が重要でした。
- 排便後の再接触で再感染の可能性
- グルーミングによる経口感染
- トイレ周辺の汚染
そのため環境管理を徹底しました。
7. 実際に行った環境対策
- スチーム洗浄機を購入
- トイレは排便ごとに洗浄
- トイレ周辺の床も都度清掃
- キャットタワーも定期的に洗浄
「感染源を残さない」ことを最優先に対策しました。
8. 治療の難しさ
- 服薬しても再感染の可能性がある
- 長期治療になりやすい
- 海外薬に依存するケースがある
当時は国内での承認薬がなく、海外からの薬を使用する必要がありました。
9. 治療費の記録
実際の費用は以下の通りです。
- 初診日:1,540円(診察・下痢止め)
- 6日目:20,440円(下痢パネル・抗生物質など)
- 7日目:10,600円(ロニダゾール14日分)
- 13日目:1,540円(下痢止め)
■ 合計
約34,120円
10. ペット保険の影響
当時はペット保険に加入していたため、
- 総額:約34,120円
- 自己負担:約18,000円
検査費と治療費が重なったケースでも負担が半減しました。
まとめ
今回の経験から重要だった点は以下です。
- 子猫の慢性下痢は寄生虫を疑う必要がある
- 顕微鏡検査だけでは見逃される可能性がある
- PCR検査での確定が重要
- ロニダゾール治療は長期戦になりやすい
- 再感染防止には環境対策が必須
- 医療費は検査で大きく変動する
単なる下痢ではなく「感染症として全体で管理する必要がある」という点が最も重要なポイントでした。


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