※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)を含みます。紹介している商品は、筆者が実際に購入・使用しているものです。
猫を飼っていると、掃除に終わりがありません。拭いても掃いても、翌日には床に毛が戻っています。
この記事では、我が家で使っているSwitchBot ロボット掃除機 K11+について、公式スペックで確認できる事実と、猫のいる家で実際に使ってわかったことを分けて書きます。
特に「猫がいる家でロボット掃除機を使うときに、必ず知っておくべきこと」があります。カタログには書かれていない部分なので、そこは章を分けて詳しく書きました。
先に結論だけ
・フローリングの猫の毛・猫砂の回収は期待どおり。掃除という作業自体が減ります
・カーペットに絡んだ毛は苦手。コロコロやスティック掃除機との併用が前提
・紙パックは4Lで、公式は「ゴミ捨ては年に4回」。我が家では半年交換なしでした
・床の物を「見て」避ける機能はありません。猫が吐いたもの・粗相は避けられません
・だから「外出中に自動で回す」前に、進入禁止エリアの設定と床の確認が必要です
SwitchBot K11+の基本スペック(公式確認)
まず、メーカー公式サイトに記載されている内容を整理します。
| 項目 | K11+ | K11+ Pro |
|---|---|---|
| 吸引力 | 6,000Pa | 12,000Pa(K11+比2倍) |
| 本体サイズ | 直径24.8cm・2.3kg | 直径24.8cm |
| 紙パック | 4L抗菌紙パック/公式「ゴミ捨ては年に4回だけ」 | 4L |
| 運転音 | 45dB以下 | 静音モード約45dB |
| メインブラシ | 純ゴム製(絡まり0サイドブラシ) | ゴム製(弧を描く2本構造サイドブラシ) |
| ナビゲーション | LDSレーザーSLAM/360°障害物回避 | 高精度マッピング |
| 水拭き | 市販の使い捨てお掃除シートに対応(水タンク方式ではありません) | |
| 価格 | ¥59,800(税込) | ¥59,800(税込) |
公式は毛について「長い髪やペットの毛も巻き付きにくく」と記載しています。ゴム製のメインブラシは、毛の絡まりに強いという設計です。
ランニングコストも確認しておく
本体価格だけでは判断できません。公式が販売している「1年分アクセサリー消耗品セット」は¥11,580(税込)で、中身はこうなっています。
- メインブラシ 1個/絡み防止サイドブラシ 2個
- フィルター 5枚/交換用紙パック 5枚
- お掃除シート 8個パック
つまりメーカーは紙パックとフィルターを年5枚ずつ使う想定で組んでいます。すべて公式セットで揃えるなら、本体¥59,800+年間約¥11,580。5年使えば合計で約11万7千円という計算になります。
実際には消耗品は市販の互換品や単品購入もできるため、この金額は上限の目安として見てください。
※価格・在庫・仕様は変動します。購入前に販売ページと公式サイトの最新情報をご確認ください(本記事の記載は2026年9月1日時点)。
猫のいる家で使ってよかった点
① 「掃除する」という行動そのものが減る
K11+はゴミステーション付きで、清掃後に本体のゴミをステーションの紙パックへ自動で吸い上げます。
ここは公式の説明と実際の使用感を分けて書きます。
- 公式:4Lの大容量紙パックで「ゴミ捨ては年に4回だけ」
- 我が家:スティック掃除機と併用しつつ1日1回稼働で、半年間、紙パック交換なし
公式の想定(年4〜5回)より長くもちました。ただしこれは1世帯の結果で、猫の頭数・被毛の量・部屋の広さで変わります。長毛種が複数いる家なら、もっと早く埋まるはずです。
数字より重要なのは、「掃除しなきゃ」と考える回数がゼロになることでした。手に取る・かける・片づけるという一連の動作が生活から消えます。
② フローリングの毛と猫砂は、期待どおり取れる
猫のいる環境で使っての実感です。
- フローリングに落ちた毛は問題なく回収
- トイレから運ばれた猫砂も回収できる
- 毎日動くので、毛が固まって舞う前に片づく
体感としては、「掃除する」から「汚れを溜めない」に運用が変わる感覚です。
ひとつ、はっきりさせておきたいこと
「床の毛を減らせば、猫が飲み込む毛も減る」と書かれることがありますが、これは正確ではありません。猫が毛づくろいで飲み込むのは、主に自分の体についている毛です。床を掃除しても、そこは減りません。
飲み込む量を減らしたいなら、床掃除ではなくブラッシングです。ロボット掃除機の役割は、あくまで人の生活環境を保つことと考えるのが正確です。
ただし、猫の健康管理の面で副次的な効果はあります。床が常にきれいだと、猫が吐いたもの・粗相にすぐ気づけます。毛や埃に紛れないぶん、変化の発見が早くなります。
毛玉を吐く頻度そのものについては、こちらでまとめています。
→ 猫が毛玉を吐くのは正常?毛球症の初期症状と治療費を実体験で
→ 猫の毛玉対策に食物繊維は有効?論文ベースで効果・最適量・注意点を徹底解説
③ 運転音45dB以下は、猫にとって意味がある可能性がある
公式スペックは45dB以下。一般的なスティック掃除機よりかなり静かです。
ただし正直に書くと、ロボット掃除機の運転音が猫のストレスにどう影響するかを調べた研究は、確認できませんでした。「静かだから猫が平気」とは言い切れません。
言えるのは、音が小さいほうが逃げ場を作りやすいということです。我が家では、稼働中に猫が別室へ移動できるようにしています。嫌がる素振りがある場合は、猫が別の部屋にいる時間帯に予約運転するのが確実です。
④ マッピングと進入禁止エリアの設定ができる
LDSレーザーSLAMで部屋の形を記憶し、アプリから進入禁止エリアとバーチャルウォールを設定できます。
この機能が、猫のいる家では最重要です。理由は次の章で書きます。
⑤ 停止時はアプリに通知が来る
エラーや障害物での停止は、アプリの通知で分かります。常に見張っている必要はありません。
ただし「通知が来る」ことと「外出中に安心して回せる」ことは別です。通知が来ても、外出先からは何もできません。ここも次の章で扱います。
【重要】猫がいる家で必ず知っておくべきこと
ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。
床の物を「見て」避ける機能はない
K11+のナビゲーションはLDSレーザーSLAMで、障害物回避は360°の接触・近接検知です。
公式サイトに、カメラで床の物体を認識して避ける機能(いわゆるAI障害物回避)の記載は確認できませんでした。上位価格帯の機種に搭載されている、コードやペットの排泄物を画像認識して迂回する機能とは別のものです。
海外のレビュー(TechRadar)でも、固定された家具は正確によけた一方、その場に置かれた障害物への対応は一貫せず、犬にぶつかり、水皿を押したと報告されています。
⚠️ 猫の家で、これが何を意味するか
猫が吐いた毛玉、粗相、こぼれたフードを、認識して避けることはできません。そのまま乗り上げ、ブラシで巻き込み、車輪で部屋中に引き伸ばします。
毛玉を吐きやすい猫がいる家庭では、これは「起きるかもしれない」ではなく「いつか起きる」前提で考えるべき問題です。
だから「外出中に自動で回す」には条件がつく
アプリ通知は来ますが、外出先からできることはありません。帰宅するまで、状況は広がり続けます。
我が家では、次のように運用しています。
- 基本は在宅時に稼働させる。異常があればすぐ止められます
- 外出前に回す場合は、床をひと通り見てからスタートする
- 猫の体調が悪いとき、吐きそうな様子があるときは動かさない
進入禁止エリアは、買ったその日に設定する
アプリで進入禁止エリアとバーチャルウォールを設定できます。猫のいる家では、これを最初にやってください。
| 設定したい場所 | 理由 |
|---|---|
| キャットタワーの周囲 | 土台に乗り上げるとタワーが揺れます。猫が上にいる可能性を考えると、乗り越えられること自体がリスクです |
| 猫トイレの周囲 | 本体やスコップを押す、猫が入っている最中に接近する、といった事態を避けられます |
| フードと水の場所 | 水皿を押されるとこぼれます。TechRadarの検証でも実際に起きています |
| 猫の隠れ場所・寝床 | 逃げ込んだ先に入ってくると、逃げ場がなくなります |
| 電源タップのある場所 | 乗り上げて停止する場所は、そもそも入らせないほうが確実です |
K11+は、キャットタワーの土台のような段差も実際に乗り越えてしまいます。これは長所ではありません。禁止エリアを設定すべき理由です。
なお、トイレ周りに散る猫砂そのものは、トイレの選び方と砂の敷き方でも減らせます。掃除機に頼る前に見直せる部分です。
→ 猫用トイレのおすすめ|選び方の4基準と実際に使っている3台
床の小物は、掃除機のためだけでなく猫のためにも片づける
おもちゃ、ひも類、観葉植物の落ち葉。これらは掃除機に絡んで停止させる原因になりますが、猫にとっては誤飲や中毒の原因でもあります。
ロボット掃除機を導入すると「床に物を置かない」習慣が自然につきます。これは猫の安全面でも意味のある副産物でした。
→ 猫が食べてはいけないもの一覧|ユリは絶対NG!危険な食べ物と植物の中毒症状・対処法
使ってわかったデメリット
① カーペットに絡んだ毛は取れない
これが最大の弱点です。フローリングの毛は問題なく回収しますが、カーペットの繊維に絡んだ毛(手で引っ張っても取りにくいレベル)は吸えません。
コロコロや、毛を掻き出せるヘッドのついた掃除機との併用が前提になります。
カーペットやラグが多い家、長毛種を飼っている場合は、吸引力が2倍のK11+ Pro(12,000Pa)という選択肢があります。ただし「Proなら絡んだ毛が取れる」と検証したわけではありません。吸引力の数値が2倍というだけで、絡んだ毛に対する効果は別の話です。
我が家はフローリング中心でスティック掃除機を併用できる環境なので、K11+で足りていると感じています。
※価格・在庫・仕様は変動します。購入前に販売ページと公式サイトの最新情報をご確認ください。
② 隅と隙間は苦手。補助的な掃除は残る
ロボット掃除機全般の弱点です。
- 部屋の隅(丸い本体では届きません)
- 家具の細かい隙間
- ラグとラグの継ぎ目
週1回程度の補助的な掃除は必要です。「完全に掃除がゼロになる」わけではありません。
③ 床に物があると止まる
前章のとおり、床の物を見て避ける機能はありません。実際の挙動はこうです。
- 細いコードは乗り越えることが多い
- 電源タップや太いコードは乗り上げて停止することがある
- 軽い布や猫のおもちゃは吸い込んで停止することがある
なお、公式サイトに乗り越え可能な段差の高さの記載は確認できませんでした。「この段差は越えられる/越えられない」は、我が家の環境での体験にすぎません。ご自宅の段差については、実際に試して判断してください。
④ 水拭きは「使い捨てシート」方式
公式の説明は「市販の使い捨てお掃除シートに対応」。水タンクから給水する方式ではありません。手動でシートを装着します。
軽い汚れには使えますが、皮脂汚れやベタつきは落ちにくい性能です。筆者は結局使っていません。メインは吸引、水拭きはおまけと考えるのが妥当です。
⑤ ステーションの吸い出し口に毛が残る
本体からステーションへゴミを吸い上げる接続部分に、毛や髪が挟まって残ることがあります。猫のいる家では避けられません。
定期的に目視で確認し、指で軽く取り除く作業が要ります。1回あたり数秒〜数分で、軽く引っ張ればすぐ取れるレベルなので、大きな負担ではありません。ただし「完全放置でよい家電ではない」ことは知っておいてください。
導入前と導入後で、何が変わったか
| 導入前 | 導入後 | |
|---|---|---|
| 掃除の頻度 | 毎日かけないと毛が目立つ | 週1回の補助掃除のみ |
| 床の状態 | 夕方には毛が溜まる | おおむね常にきれい |
| 心理的な負担 | 「掃除しなきゃ」が常にある | ほぼ意識しなくなった |
| 新しく増えた手間 | — | 床を片づける/ステーションの毛を取る/禁止エリアの管理 |
正直に書くと、手間はゼロにはなりません。「掃除機をかける」という手間が、「床を片づける」「機械の面倒を見る」という別の手間に置き換わります。
それでも総量は明確に減りました。特に毎日の抜け毛に対する心理的なストレスは、大きく軽くなっています。
向いている人・向いていない人
| 向いている | 向いていない |
|---|---|
| フローリング中心の家 | カーペット・ラグが床の大半を占める家 |
| スティック掃除機を併用できる | これ1台ですべて済ませたい |
| 床に物を置かない生活ができる | 床に物が多く、片づける習慣を作れない |
| 在宅時間があり、稼働を見ていられる | 完全に留守中だけ動かしたい |
| 初めてのロボット掃除機 | 吸引力を最優先したい |
| 設置スペースが限られる(直径24.8cm) | — |
「完全に留守中だけ動かしたい」を向いていない側に入れたのは、前章の理由からです。床の物を見て避ける機能がない以上、猫のいる家では在宅時の稼働を基本にしたほうが安全です。
よくある質問
Q1. 猫の毛は本当に取れますか?
フローリングに落ちた毛は取れます。公式もメインブラシを純ゴム製にして「長い髪やペットの毛も巻き付きにくく」と説明しており、実際に絡まりで止まることはほとんどありません。ただしカーペットの繊維に絡んだ毛は吸えません。コロコロやスティック掃除機との併用が前提です。
Q2. 猫砂は吸わせても大丈夫ですか?
トイレから運ばれて床に散った猫砂は、実際に回収できています。ただしメーカーが猫砂の吸引について何か条件や注意を示しているかは、公式サイトでは確認できませんでした。大量の砂や、固まった塊を吸わせるのは避けたほうが無難です。トイレ周りは進入禁止エリアにしたうえで、砂そのものを減らす対策を先に行うのが確実です。
Q3. 猫が吐いたものも掃除してくれますか?
いいえ。むしろ最も注意すべき点です。K11+の公式仕様に、カメラで床の物体を認識して避ける機能の記載は確認できません。吐いたものや粗相を避けることはできず、乗り上げて部屋中に広げてしまいます。毛玉を吐きやすい猫がいる家庭では、留守中の自動運転は避けたほうが安全です。
Q4. 運転音で猫は怖がりませんか?
公式スペックは45dB以下で、一般的な掃除機よりかなり静かです。ただしロボット掃除機の音が猫のストレスに与える影響を調べた研究は確認できませんでした。「静かだから平気」とは言い切れません。猫が別室へ移動できる状態にしておく、嫌がる様子があれば猫が別の部屋にいる時間に予約運転する、といった配慮が現実的です。
Q5. K11+とK11+ Proはどちらを選ぶべきですか?
公式スペック上の違いは吸引力(6,000Pa と 12,000Pa)で、本体サイズ・紙パック容量・運転音は同等です。カーペットやラグが多い家、長毛種を飼っている場合はProを検討する価値があります。ただし筆者はProを使用しておらず、「Proならカーペットに絡んだ毛が取れる」と検証したわけではありません。フローリング中心ならK11+で足りると感じています。
Q6. 紙パックはどのくらいもちますか?
公式は4Lの紙パックで「ゴミ捨ては年に4回だけ」としており、1年分の消耗品セットにも紙パックが5枚入っています。我が家では1日1回の稼働で半年間交換なしでしたが、これは1世帯の結果です。猫の頭数、被毛の量、部屋の広さで変わります。
まとめ
SwitchBot K11+は、「掃除を楽にする家電」ではなく「掃除という作業を生活から減らす家電」でした。
- フローリングの猫の毛・猫砂の回収は期待どおり
- 4L紙パックで、ゴミ捨ての頻度が非常に低い
- 直径24.8cmで置き場所を選ばない
一方で、カーペットに絡んだ毛は取れず、床の物を見て避ける機能もありません。猫のいる家では、進入禁止エリアの設定と稼働前に床を見る習慣が、この機種を安全に使うための条件になります。
その2つを守れるなら、猫を飼っている家の掃除負担は確実に軽くなります。
猫を迎える前後で揃えておきたいものは、こちらにまとめました。
→ 猫を飼う前の準備リスト|必需品と優先順位・失敗しない選び方
出典・参考
- SwitchBot公式サイト「SwitchBot ロボット掃除機 K11+」https://www.switchbot.jp/products/switchbot-robot-vacuum-cleaner-k11(2026年9月1日確認) → この記事では、吸引力6,000Pa、直径24.8cm・2.3kg、4L抗菌紙パックと「ゴミ捨ては年に4回だけ」、運転音45dB以下、純ゴム製メインブラシと「長い髪やペットの毛も巻き付きにくく」、LDSレーザーSLAMと360°障害物回避、使い捨てお掃除シート方式の水拭き、進入禁止エリア・バーチャルウォールの設定、価格¥59,800(税込)の根拠として使用。また、乗り越え可能な段差の高さ・稼働時間・バッテリー・水タンクの記載がないこと、およびカメラによる床上物体の認識(AI障害物回避)の記載がないことの確認にも使用
- SwitchBot公式サイト「SwitchBot ロボット掃除機 K11+ Pro」https://www.switchbot.jp/products/switchbot-robot-vacuum-cleaner-k11-pro(2026年9月1日確認) → この記事では、K11+ Proの吸引力12,000Pa(K11+比2倍)、直径24.8cm、4L紙パック、静音モード約45dB、価格¥59,800(税込)の根拠として使用
- SwitchBot公式サイト「ロボット掃除機K11+/K11+ Pro 専用一年分アクセサリー 消耗品セット」https://www.switchbot.jp/products/switchbot-1-year-use-replacement-kit-for-k11(2026年9月1日確認) → この記事では、1年分消耗品セットの価格¥11,580(税込)と内容(メインブラシ1個・絡み防止サイドブラシ2個・フィルター5枚・交換用紙パック5枚・お掃除シート8個パック)の根拠として使用
- TechRadar「SwitchBot K11+ review: a tiny but mighty robot vacuum for small homes」https://www.techradar.com/home/robot-vacuums/switchbot-k11-robot-vacuum-review(2026年9月1日確認) → この記事では、固定された家具は正確によけた一方、その場に置かれた障害物への対応は一貫せず犬にぶつかり水皿を押したという検証結果、および水拭き性能に関する評価の根拠として使用
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。紹介している商品のうちK11+は筆者が実際に購入・使用しているもので、K11+ Proは公式スペックの比較として紹介しています。リンク先の価格・在庫状況は変動する場合があります。仕様は変更されることがあるため、購入前に公式情報をご確認ください。



